痛みをとる鎮痛剤の数々

痛みの特性

基本的には痛みの殆どはこの侵害受容性の痛みということですが、これは侵害受容性疼痛が器官や臓器が傷害された時にその場所の末梢神経から痛みが発せられるからです。

 

神経障害性疼痛は痛みを伝達する神経に問題が生じて起こる痛みですから、身体の防衛本能ということです。痛みを感じる時間の長さで分類すると、急激に起こる痛みが怪我などによる急性痛、急性痛に続いて最大2か月間程度痛みが持続する亜急性痛、3~6カ月以上痛みが続くと慢性痛ということで、これは関節リウマチや三叉神経痛などが該当します。
病気の種類によっては2~3週間の痛みでも慢性痛という場合があり、急性痛をもたらす病気を治療してもまだ痛みが残る場合は慢性痛ということになります。

 

痛みを感じる場所では、体の表側(表面)が痛むのは体性痛、内側が痛むのは内臓痛となり、体性痛でも皮膚や粘膜の障害での火傷や打撲などの痛みは体表痛、筋肉や骨の骨折の痛みは深部痛と呼びます。

 

痛みは早めに対処しないと、痛みが他の痛みを呼ぶという現象もあり、悪循環になる恐れがあります。例えば肩こりをずっと我慢していたら、痛みが首や背中にまで広がってしまうというような症例で、血液循環の低下や酸素不足が痛みをもたらす発痛物質を産生してしまうのです。ここでも鎮痛剤の重要性がよく理解できると思います。