痛みをとる鎮痛剤の数々

痛みの基礎知識

痛みは誰にでも生じますし、「苦痛」という言葉にも代表されるように苦しさの代名詞でもあります。しかし痛みの定義となるとなかなかに難しいようで、古くから学者による様々な説が唱えられています。

 

もちろん痛みという表現は「心の痛み」などにも使われますが、ここでは本来の痛みそのものについて取り上げます。

 

最近では2000年にアメリカ議会で「痛みの10年」宣言を採択し、2001から10年間、痛みをめぐるあらゆる問題に国家的規模で取り組んできており、米国全土を対象とした慢性痛に関する実態調査や痛みのレベル評価、治療基準の作成などを行ったようです。

 

この間、医師の再教育や痛みを見直す国民週間の設定、 更には、痛みの要因を体温、血圧、心拍、呼吸数の次の5個目のバイタルサインとして、患者の痛みを評価しようとしています。

 

このように患者が痛みに苦しんでいるのは間違いなく、鎮痛の研究は常に望まれているわけです。しかし、痛みがあるからこそ身体の傷や病気に気がつくのも事実で、私達は効果的な鎮痛剤の利用と共に、その痛みの原因についてもしっかり理解して治療や改善をすることが大事なのです。ここではそんな痛みをとる鎮痛剤について基本的なことをお話ししたいと思います。